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院長挨拶
院長 平川 敬
病院長を令和6年度より勤めさせて頂きます平川敬と申します。
熊本整形外科病院は、丸田意気夫先生が昭和41年熊本市中央区九品寺の地に41床の整形外科専門病院として開業されたことが始まりで、昭和63年に同地に204床に新設増床されました。その後令和元年に社会医療法人令和会となり、翌年5月に当地である熊本市中央区新屋敷に新設移転され現在に至っております。
創立して58年となりますが、先代の先生方の意思を引き継ぎ、整形外科専門病院として地域の医療に貢献させて頂く所存です。
私達の病院は整形外科としての専門性を生かし、関節外科、手の外科、脊椎外科、リウマチ科、スポーツ・外傷外科などの専門医とそれをサポートする内科・麻酔科・放射線科医で構成されています。
また各部所に専門の医療スタッフを配置し、連携・協力しながら日々の診療に当っております。
私達が患者様に行う医療の根底には以下に述べることを常に意識し、努めて参ります。
1つ目は、根拠に基づいた医療(EBM)です。当然のことですが、昨今、情報化社会と言われるように、SNS等で色々な情報が飛び交っております。そのような中、やはり最新の科学的な根拠に基づく医療を学び習得しながら、患者様へ提供していきたいと考えております。
2つ目は患者様・家族の方々との意思の疎通(インフォームドコンセント)です。
先にも述べましたように、最新の科学的根拠に基づく医療を提供するにあたり、その医療成績・合併症・予後等につきまして、十分な理解を頂いた上で診療を進めて参りたいと思います。
3つ目は安心・安全な医療の提供です。私どもの病院も2015年より医療安全管理室を設け、専従のスタッフのもと毎週会議を開き、それぞれの部署で起こった、ほぼすべてのインシデント・アクシデントについての原因とその対応・対策を考察し、フィードバックさせながら、より安全な医療に近づけていくように努めております。また、患者様の困惑や不安を少しでも和らげられるように全職員が認識しているのは当然ですが、さらに外来での患者様をサポートする専門のコンシェルジュを配置し、病院全体でも患者相談窓口を設けて専門スタッフを配置しております。
そして最後に人としての心を大事にしていきたいと思います。昔から医は仁術と言われております。この言葉には非常に重たいものを感じてしまいます。私自身もまだまだ不十分であり、探求しても探求仕切れない部分もありますが、どのように社会が変わろうと真実であることは間違いありません。少しでも各々の患者様の心に少しでも近づけるように努めて参りたいと思います。
基本理念
熊本整形外科病院の目標
- 一、九州地域のニーズに応えうる高機能の総合整形外科拠点病院を目指します。
- 二、患者様の権利を尊重し、満足して頂ける医療サービスを提供します。
- 三、保健・医療・福祉の連携を推進し地域社会に貢献します。
経営理念
整形外科専門病院として高機能の病院をめざそう
熊本整形外科病院は、地域の整形外科のセンターとなろう。
そのためには、病院として高機能を備える必要がある
高機能とは、ハード(設備、機器)とソフト(医療技術、システム)
両面において高い水準を確保することである患者さんに対して、
質の高い医療と快適なサービスを提供できる高機能の病院をめざそう
熊本整形外科病院の運営方針
- 健全な経営基盤の確立
地域社会へのよりよい医療の提供、職員の生活の充実のため、収支を整え、適正な利益を確保しよう - 組織体制の整備
各部門、各個人の権限と責任を明確にし、適正な業務分担を行い、院内の情報の流れを円滑にし、組織の機能を最も効率的に発揮できるようにしよう - 人材の育成
各人が自己研鑽に努めるとともに,充実した教育研修を実施し、より高いレベルを追求しよう
職業倫理規定
熊本整形外科病院(平成19年6月12日策定
平成29年4月1日改定)
医学及び医療は、病める人の治療はもとより人々の健康の維持・増進を図るものであり、すべての職員が病院理念及び基本方針に基づき、意欲と誇りをもってその使命を果たすことを目的として、次のとおり職業倫理に関する規程を定める。
- 医療に携わることの尊厳とその責任の重さを自覚し、常に品位を保ち良識ある職業人として人格・教養を高め、資質の向上に努める。
- 医療知識の修得と技術の向上にたゆまぬ努力と研鑽を重ね、日頃から質の高い医療の提供を目指し、併せて医学の進歩と発展に尽くす。
- 患者様の人権を最大限尊重しつつ、良心をもって平等に接し、十分な説明と同意に基づく患者様本位の医療を実践する。
- 医療におけるあらゆる場面で細心の注意を払い、科学的根拠に基づいた安全で安心できる医療体制の確立に全力をあげて取り組みます。
- 医療の透明性を確保するため、必要な記録を適正に管理するとともに、職務上知り得た個人情報の取り扱いには厳格に対応する。
- 職種間の交流を促進し、互いに尊敬と理解のもとに良き協力関係を築き上げ、チーム医療による適切で最善の医療を実現する。
- 心の通う医療サービスの提供に努め、地域医療機関との積極的な連携により地域医療の向上を目指し、住民の信頼にこたえる。
- 医療の公共性を重んじ、医療を通じて社会の発展に貢献するとともに、法規範の遵守に努める。
臨床における倫理に関する方針
熊本整形外科病院(平成19年6月1日策定
平成29年4月1日改定)
基本的人権はもとより当院の「職業倫理規程」、「患者様の権利と責任」、「個人情報保護方針」等に基づき、すべての職員が臨床における様々な問題に対応し、患者様にとって最も望ましい医療を適切かつ十分に提供すること目的として、臨床における倫理に関する方針を次のとおり定める。>
- 患者様の人権を最大限尊重するとともに、患者様と医療従事者が協力し、患者様の最善の利益を追求する医療を実践する。
- 患者様の立場に立った対応を常に心がけ、良好な信頼関係を築くよう努める。
- 医療内容やその他必要な事項について、患者様に十分な説明を行う。
- 検査・治療方法等の同意や選択にあたっては、患者様の自己決定権を尊重する。
- 患者様の個人情報などプライバシーを保護し、職務上の守秘義務を遵守する。
- 患者様個人の信条や価値観に十分配慮した上で、生命倫理に関する関係法令、ガイドライン及び当院規定の実施手順に従った医療を実践する。
- 治験に際しては、「治験審査委員会の実施基準」を遵守する。
- 宗教上の理由などから輸血を拒否される患者様には、「輸血拒否患者対応マニュアル」に従い、適切に対応する。
- やむを得ず身体を拘束し、行動を制限する必要がある患者様には、「身体拘束基準・手順」に従い、慎重に対応する。
- 緩和治療の対象となる患者様に対しては、「緩和ケアマニュアル」に従い、ご家族の意向にも十分配慮しながら対応する。
- 上記1〜4の他に対応が必要な事例があった場合は、その都度、生命倫理に関する関係法令、ガイドライン及び当院規定の実施手順を検討し、「倫理委員会」において審査し、実践する。
- 医学及び医療の進歩に必要な研究の実施や倫理的な問題を含むと考えられる医療行為等については、院外有識者を加えた当院『倫理委員会』において、倫理的・科学的観点から十分な検討を行う。
- 医学的臨床研究等の実施にあたっては、「倫理委員会」において審査し、事前にその適否を判定する。
- 生命の尊厳などに関する倫理的な問題を含むと考えられる医療行為等については、「倫理委員会」においてその妥当性を審議し、最良の方針を決定する。